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クラビズコラム
2025.04.10

古いホームページが評価されない?MFI移行で重要になったスマホ対応とは

「昔つくったホームページ、今もそのまま使っていませんか?」
スマートフォンでの閲覧が主流になったいま、パソコン時代のまま放置されたホームページは、検索順位の低下やユーザー離脱といったリスクを抱えています。
特に、Googleが導入した「MFI(モバイルファーストインデックス)」によって、スマホで最適に表示されていないサイトは検索で不利になる仕組みが加速しています。
本記事では、「古いホームページはなぜ評価されにくいのか?」「MFIとは何か?」「どう対応すればいいのか?」を初心者の方にもわかりやすく解説します。

古いホームページはなぜ「評価されにくい」のか?

一見「問題なく表示されてるから大丈夫」と思われがちな古いホームページ。
ですが、現在のGoogle検索やユーザーの行動環境を考えると、そのまま放置しておくのは非常にリスクが高いです。
ここでは、なぜ“古いホームページ”が評価されにくいのか、具体的な理由を見ていきましょう。

表示速度が遅く、ユーザー離脱につながる

古いサイトは画像が重かったり、コードが最適化されていなかったりするため、表示速度が遅くなりがちです。
ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーはストレスを感じ、ページから離れてしまいます。これはSEO上もマイナス評価につながります。

スマホに最適化されていない(非レスポンシブ)

古いホームページの多くは、パソコン表示のみを前提として設計されています。
そのため、スマートフォンで見ると文字が小さすぎたり、横スクロールが必要だったりと、非常に見づらい状態に。
こうしたモバイル非対応のページは、Googleからの評価も下がる傾向にあります。

コンテンツやデザインが古く、信頼性が低く見られる

「何年も更新されていない」「デザインが昔っぽい」といった印象は、ユーザーの信頼を損ないます。
「この会社、今もちゃんと活動しているのかな?」と疑われてしまうことも…。
結果としてコンバージョン率(お問い合わせや資料請求)にも悪影響を及ぼします。

セキュリティが脆弱なままになっている場合も

古いCMSやサーバー設定のまま放置していると、セキュリティ面でも危険です。
特に常時SSL化(https化)されていないサイトは、Googleの評価が下がるだけでなく、ブラウザで警告表示が出ることもあります。

MFI(モバイルファーストインデックス)とは?初心者向けにやさしく解説

「MFI(モバイルファーストインデックス)」という言葉、聞き慣れない方も多いかもしれません。
ですが、現在のホームページ運用においてはとても重要なキーワードです。
ここでは、MFIの概要と、なぜ今「スマホ対応」が重視されているのかをわかりやすく解説します。

MFIとは?Googleの評価基準が“モバイル版”に変わった!

MFI(Mobile First Index)とは、Googleがホームページを評価・インデックスする際に「モバイル版のページ内容」を基準にする仕組みのことです。
かつてはPC版のページをもとに評価されていましたが、スマホでの閲覧が主流となった現代に合わせて、評価の対象がモバイル版に変わったのです。

ほとんどのサイトがMFIに移行済み

Googleは2020年以降、新規サイトはすべてMFIが適用されるようになり、2023年には既存の多くのサイトもMFIへ完全移行されました。
つまり、今インターネット上にあるほとんどのホームページは、「スマホ版が評価基準」になっているということです。

MFIに対応していないとどうなる?

・スマホで見づらい=Googleにも低評価
・モバイル版のコンテンツ量が少ないと、検索エンジンに正しく伝わらない
・PCではきちんと表示されていても、モバイル版が不完全だとSEOに悪影響
つまり、「PC版は完璧だから大丈夫!」と思っていても、スマホでの表示に問題があるだけで検索順位が落ちてしまう可能性があるということです。

スマホ対応していないと、具体的にどんなデメリットがあるのか?

「スマホで見づらいだけで、そんなに問題あるの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、スマートフォン非対応のホームページは、ユーザー体験だけでなく、検索順位や信頼性にも大きなマイナス影響を与える可能性があります。

デメリット①:ユーザーが離脱しやすくなる

スマホでアクセスしたときに…
・文字が小さい
・ボタンが押しづらい
・スクロールしないと全体が見えない
こうした状態では、ユーザーは「使いづらい」と感じ、すぐにページを閉じてしまいます。
これは直帰率の増加につながり、Googleからの評価も下がる原因になります。

デメリット②:重要な情報がスマホで表示されないことも

モバイル版とPC版の内容が異なる場合、Googleはモバイル版の内容しか評価しないため、
スマホで省略していた情報が多いと、本来伝えたい内容が検索に反映されなくなります。
つまり、「ちゃんと書いてあるのに検索に出ない…」という状態に陥るのです。

デメリット③:検索順位が落ちる(MFIの影響)

Googleは公式に「モバイルフレンドリーなサイトを優先的に評価する」と明言しています。
スマホ対応していない=ユーザーにとって使いにくい=検索順位が下がる対象となるのです。

デメリット④:企業イメージが古く見える

「スマホで見ると、なんだかデザインが昔っぽい…」
こうした印象は、企業そのものの信頼感や時代対応力に影響します。
ユーザーは無意識に「この会社、大丈夫かな?」と感じてしまうのです。

MFI時代に対応するには?ホームページ改善のチェックポイント

ここまでで、古いホームページがスマホ対応していないことによるリスクが見えてきました。
では実際に、どこを見直せば「MFIに対応したスマホフレンドリーなサイト」になるのか?
チェックすべきポイントを整理してご紹介します。

レスポンシブデザインになっているか

最も基本的なポイントです。
スマホ・タブレット・PCなど、どんな端末でも自動で最適なレイアウトに切り替わるようになっているかを確認しましょう。
昔ながらの「PC用とスマホ用でURLを分けている」方式は、メンテナンスやSEO上のリスクが高いため、レスポンシブ化が推奨されています。

モバイル表示でのレイアウト崩れはないか

スマホで閲覧したときに…
・テキストがはみ出す
・ボタンが重なって押せない
・横スクロールが発生する
こうした表示の崩れは、ユーザーの離脱要因になるだけでなく、Googleの評価にもマイナスです。
実機やブラウザのデベロッパーツールなどで、複数の画面サイズでの確認をしましょう。

ページスピードは十分か(表示速度の最適化)

スマホユーザーは通信環境もさまざま。表示速度が遅いと、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
・画像の軽量化
・不要なスクリプトの削除
・キャッシュの活用
などで、表示スピードを改善することはSEOにも直結します。

コンテンツがモバイル版で省略されていないか

PC版では表示されているのに、スマホでは非表示になっているコンテンツはありませんか?
Googleはモバイル版の情報だけを評価基準とするため、スマホ表示でコンテンツが削られていると、本来伝えたい内容が検索に反映されなくなることもあります。

モバイルフレンドリーテストでチェック

Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を使えば、
現在のあなたのホームページがスマホ対応できているかを簡単にチェックできます。
URLを入力するだけで、改善点もわかるのでぜひ活用してみてください。

古いホームページは「リニューアル」も選択肢のひとつ

ここまでのチェックポイントを確認しながら、「うちのホームページ、結構まずいかも…」と感じた方も多いのではないでしょうか?
実際、古すぎる構造や仕様のサイトは、部分的な改善よりも「リニューアル」したほうが早くて確実なケースが多くあります。

どんなときにリニューアルを検討すべき?

以下のようなケースは、思いきってリニューアルしたほうが良いタイミングです。
・10年以上前に制作したデザインで、スマホ対応がされていない
・更新が困難なCMS(またはCMSが使われていない)
・社内で修正・管理ができず、すべて外部任せになっている
・表示スピードが遅く、コードも古いHTMLのまま
・コンテンツが古く、最新情報にアップデートできていない
こうした状態を放置すると、SEOだけでなく問い合わせや採用、ブランドイメージ全体に悪影響が及ぶことも。

リニューアルのメリットは?

・レスポンシブ対応によるユーザー体験の向上
・コードの最適化によるページ表示スピード改善
・CMS導入で自社更新がしやすくなる
・現代のSEOにも対応した構造・コンテンツの設計
・最新デザインで信頼感・安心感がアップ
「Webサイトはつくったら終わり」ではなく、定期的な見直しが必要な“営業ツール”です。
だからこそ、MFI時代に合わせた設計へのアップデートは非常に大きな価値があります。

まとめ

スマホでの閲覧が当たり前になった今、古いホームページをそのまま使い続けていることは、
知らないうちに機会損失や信頼の低下を招いている可能性があります。
とくに、GoogleのMFI(モバイルファーストインデックス)導入によって、
「スマホでの表示が基準になる時代」に完全に移行しました。
今後、ビジネスに活かせるホームページを目指すなら、以下のポイントが欠かせません。
・レスポンシブデザインでスマホに最適化されているか
・スマホで見づらさやレイアウト崩れがないか
・MFI対応を意識したコンテンツ設計ができているか
もし「うちは大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、
一度、現状のサイトを客観的に見直してみることをおすすめします。
クラビズでは、スマホ対応やSEOの観点から見た“現状診断”や“改善提案”を行っています。古いホームページのリニューアル相談はもちろん、ちょっとした修正やアドバイスでもOK。
岡山の企業さまを中心に、地域に根ざしたWeb制作・運用支援を行っていますので、
「まずは話を聞いてみたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください!