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クラビズコラム
2025.07.17

信頼されるホームページ制作「会社概要」ページの作り込み方と必須項目とは


会社概要ページは、訪問者が「この会社は信頼できるかどうか」を判断する大切な情報源です。実際、多くのユーザーが問い合わせや応募を決める前に必ず目を通す箇所とされています。またGoogleの評価指標であるE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)にも関連し、SEO上も無視できない重要性を持っています。自社の魅力や安心感を伝えるために、信頼を得られる構成を意識してページを作り込むことが求められます。

なぜ「会社概要」ページが重要なのか

会社概要ページは、企業の“顔”としての役割を果たす重要なコンテンツです。アクセス解析でも、トップページに次ぐ閲覧数を誇ることが多く、訪問者の関心の高さがうかがえます。閲覧者はここで、所在地や実績といった信頼性、事業内容や会社の方向性、代表者の人柄や理念などを確認し、自分に合う会社かを判断します。とくに中小企業や個人事業主の場合、こうした情報を丁寧に見せることが、安心感と信頼につながる大きな鍵になります。
ユーザーがここでチェックしているのは主に以下のようなポイントです:
・会社の信頼性(実績・所在地など)
・事業の内容や方向性
・代表者の人柄や理念
・安心して問い合わせできるか
中小企業や個人事業主こそ、信頼感を可視化できるページづくりが鍵になります。

最低限おさえるべき「会社概要」ページの必須項目

会社概要ページにおいては、どの業種・どの規模の企業であっても、一定の信頼性を担保するために最低限掲載すべき情報があります。これらの情報が不足していると、ユーザーに不安を与えてしまい、問い合わせや商談につながるチャンスを逃す恐れもあるため注意が必要です。以下に、必ず盛り込んでおきたい項目を整理しました。

基本情報

会社の基本的なプロフィールは、信頼の出発点となる要素です。まず、正式な法人名(登記名)を記載し、略称を使う場合は併記すると親切です。所在地は番地まで正確に記載し、Googleマップリンクを設置することで視覚的な安心感を与えることができます。電話番号・FAX番号に加えて、メールアドレスや問い合わせフォームのリンクも掲載しましょう。さらに、設立年月日や代表者名を明記することで、企業としての歴史や責任者の存在を示すことができます。資本金については任意ですが、企業規模をイメージしやすくなるため、可能であれば掲載するのが望ましいです。

事業内容

どんな商品やサービスを提供しているのかを、わかりやすく伝える項目です。業務内容は箇条書きで簡潔にまとめると視認性が高まり、読み手の理解がスムーズになります。例えば「Webサイト制作」「ネット広告運用」「システム開発」など、ジャンルを整理して列挙する形が効果的です。また、対応エリア(例:岡山県内対応・全国対応など)や、主な顧客層(例:中小企業・医療機関など)を補足することで、より具体的なイメージを与えられます。

沿革(ヒストリー)

企業としての歩みを年表形式で紹介する「沿革」は、信頼性と安定感をアピールするのに有効です。創業年やサービス開始時期、事業拡大や拠点増設、組織変更などの節目を簡潔に記載しましょう。創業して間もない企業であっても、「なぜこの会社を立ち上げたのか」「何を目指しているのか」といった創業ストーリーを添えることで、共感や親近感を得ることができます。

主要取引先・加盟団体(任意)

取引実績や所属団体は、第三者による“信頼の証”として非常に有効です。例えば、実際に取引している企業名や業界団体のロゴを掲載することで、対外的な信頼感が一気に高まります。BtoBビジネスの場合、導入実績やパートナー企業の紹介は大きな安心材料となるため、積極的に公開することをおすすめします。なお、取引先の掲載にあたっては、事前に許諾を得るなど配慮も必要です。

信頼感を高める+αの工夫

会社概要ページにおいて、基本情報を掲載するだけでは「無難な紹介」で終わってしまう可能性があります。競合と差をつけ、訪問者に“この会社に頼みたい”と思ってもらうためには、信頼感を高める工夫が欠かせません。ユーザーが不安なく問い合わせに進めるように、以下のような「顔が見える情報」や「現場感のあるコンテンツ」を加えることが大きな効果を発揮します。

代表メッセージや写真の掲載

代表者の言葉には、会社の想いや方針が凝縮されています。経営理念や事業に対する情熱を短く語るだけでも、企業の価値観や人柄が伝わり、信頼感につながります。また、代表の顔写真を掲載することで「誰がこの会社を動かしているのか」が視覚的に伝わり、ユーザーの安心感が一段と高まります。特に中小企業や個人経営の事業者にとっては、顔を出すことで“人”に惹かれる機会が増え、問い合わせや受注に直結することも少なくありません。

スタッフ紹介や社内の雰囲気

会社の雰囲気を表現するためには、スタッフ紹介が非常に効果的です。社員の写真やちょっとした趣味・ひとことコメントなどを添えることで、親しみやすさや人間味が伝わります。特にBtoCや採用を目的としたサイトでは、「どんな人たちが働いているか」によって、ユーザーの印象が大きく左右されることもあります。堅苦しい紹介ではなく、あえてラフでリアルな紹介にすることで、共感や安心感を高めることができます。

オフィスや施工現場の写真

オフィスや作業現場など、実際の「仕事の場」を見せる写真は、実在性と信頼性を裏付ける強力なコンテンツです。整ったオフィス空間、作業中の様子、社員同士の会話風景などを掲載することで、会社の空気感や誠実な業務姿勢が自然と伝わります。施工業・製造業などの場合は、施工前後のビフォーアフターや職人の仕事風景なども非常に有効です。「どんな人が、どんな場所で、どのように働いているか」をリアルに伝えることで、ユーザーの信頼を得る確率が飛躍的に高まります。

BtoBとBtoCで異なる見せ方のポイント

会社概要ページの役割は業態によって微妙に異なります。特に「BtoB(法人向け)」と「BtoC(一般消費者向け)」では、ユーザーが求める情報や重視するポイントに違いがあるため、それぞれに合わせた見せ方の工夫が必要です。
BtoBでは「信頼性」と「実績」を重視する傾向が強く、導入企業のロゴ掲載や数字で示す実績(取引件数、業界シェア、創業年数など)を積極的にアピールすることが効果的です。また、専門性の高さや資格・許認可といった“堅実な裏付け”も有効な要素になります。
一方でBtoCでは、「親しみやすさ」「雰囲気」「共感」が重視されるため、代表やスタッフの人柄が伝わる構成が好まれます。文章の語り口を柔らかくしたり、社内の写真やエピソードを添えたりすることで、ユーザーの感情に響くページになります。
ターゲットが法人か個人かによって、伝えるべき情報の“見せ方”は変わってきます。訪問者の視点に立ち、どの情報が相手に「安心」「共感」「期待」を与えるかを意識して設計することが、成果につながる会社概要ページのカギです。

まとめ:会社概要ページは「信頼構築の要」

会社概要ページは、単なる自己紹介ではなく、「この会社に任せて大丈夫か?」という訪問者の不安を払拭するための“信頼構築ツール”です。形式的に基本情報を並べるだけでは他社と差がつかず、印象に残りません。
代表の想いや顔が見える構成、スタッフの人柄が伝わる紹介、そしてオフィスや現場の写真など、企業の“リアル”を伝える工夫がユーザーの共感や信頼を生み出します。さらにBtoB・BtoCそれぞれの特性に応じた見せ方を意識することで、成果を生むページに近づいていきます。
あなたの会社らしさを活かし、ユーザーに安心して選ばれるページをつくること。それが、会社概要ページを強みに変える第一歩です。
クラビズでは、原稿作成や構成設計、写真撮影のディレクションまで、会社概要ページの作り込みをまるごとサポートしています。「自社の魅力をうまく伝えられない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。