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大原美術館から出向で来ていただいた小田部さんの発案で、閉館後に貸し切りでゆったり鑑賞できる「イブニングツアー」が行われました。
夜の大原美術館に入る機会はめったにないので、特別感があってドキドキ…!
案内してくださったのは、解説員の岡崎さん。ファミリーでの参加者も多かったため、子どもから大人まで楽しめるように、クイズなどを交えて説明してくださいました。
ゲーム感覚で楽しみながら、鑑賞のポイントなどをご指南いただきます。
何を描き、何を表現しているか感じることは人それぞれ。「楽しみ方に正解はないんです」との言葉も印象的でした。
美術館は一人で静かに鑑賞することも多いと思うのですが、岡崎さんのお話を聞きながら絵を眺めると、一人で鑑賞するのとはまた違った角度で作品を楽しめました!
「家に一点持って帰れるとしたら、どの作品がいいですか?」と問いかけられて絵を眺めると、自分がどの絵のどんな部分に惹かれてるのか気づくきっかけにもなります。ちなみに私はミロの絵をリビングに飾ってコーヒーを飲みたいです^^
ただ観るだけでは分からない、作品や作家の秘話など、貴重なお話もたくさん伺いました。
岡崎さんの名言溢れる今回のツアーでしたが、「作品に対する評価は時代によって上下するから、他の人が好きな絵を好きにならなくてもいいんです。自分はどれが好きなのか、ということを考えながら見ると気軽に楽しめると思います。」という岡崎さんの言葉は、特に胸に響きました。
「絵画は難しくてわからない」という人もいますが、「理解」するのではなく、「自分が好きなところ」を探すような鑑賞の仕方があってもいいよな、と思えました!
イブニングツアー後、門から出ると美観地区では「倉敷春宵あかり」がちょうど開催中。(現在は終了しています。)
いつもの美観地区とは一風違った、幻想的でどこかあたたかな和のあかりがとてもきれいでした。
●大原美術館
倉敷市中央1-1-15
https://www.ohara.or.jp