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クラビズコラム
2021.02.16

検索クエリ偏愛のススメ

クラビズEC事業部 企画マーケティングチームの片山です。(๑•̀ㅂ•́)و✧

「クエリってなに?」と聞かれることが度々あるので、今回は「検索クエリ偏愛のススメ」と題して、検索クエリの素晴らしさを布教していきたいと思います。

マーケティングをやっている人というより、マーケティング担当(以下、マーケ屋)ってなにしてるの?という方向けの記事です。詳しい方からしたらツッコミどころ満載ですが、わかりやすさを優先しているためですのでご了承ください。ではさっそく。

 

検索クエリとは?

そもそも「検索クエリ」とは何ぞやというところから。
ざっくり説明するとGoogleとかで検索された「検索ワード」です。

マーケ屋はよく縮めて「クエリ!クエリ!(*°∀°)=3」とアホのように叫びますが、「あぁはいはい。検索キーワードのことね」と思って大丈夫です。(ただし、開発屋が言う場合の「クエリ」の意味は違うので注意しましょう)

マーケ屋はこの「検索クエリ」が大好物で、これがないと生きていけないと思っている生物です。のはずだ。きっと。

例えばEC事業部では「くらしきぬ」という冷えとり靴下やはらまきパンツを売っているECサイトを運営していますが、どういうキーワードで検索されてサイトに訪問してきたのかを、ガチで毎日見ています。食い入るように。なめ回すように。

もし、あなたがいきなり会社から「お前明日からマーケ担当な!」と肩ポンされたら、真っ先に、そして毎日クエリを確認しましょう。

継続は力なり。

どういうお客さんが来ているのか? どういうお客さんが潜在的な顧客となるのか? というマーケティングのセンスがついていきます。(-д☆)キラッ

 

自然検索クエリを確認してみよう!

「自然検索」とは、簡単に言うとGoogleとかYahoo! などの検索エンジンに検索したときに表示された、広告を除いた検索結果です。「オーガニック検索」とも呼ばれたりします。(言葉の意味合い的にはオーガニックよりナチュラルの方が近そうなのに、何故でしょうね。)

よく「SEO対策して検索順位が上がった・下がった」と言われますが、基本的に自然検索の検索順位のことを指します。自然検索クエリを確認するには、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とGoogle  Analytics(グーグルアナリティクス)で確認することができます。

 

Google Search Consoleで見る検索クエリ

サーチコンソール、通称サチコでは、運用しているサイトへの流入クエリを確認することができます。

サチコでは、サイト内でなにか問題があった場合、いち早く教えてくれたりしますので、マーケ屋は毎日とまでは言いませんが、「ほぼ日」で確認していると思います。ほとんどのマーケ屋は、歯を磨いてコーヒーを飲んでサチコを眺めるのを日課にしていることでしょう。多分。きっと。

そんなサチコの機能として、検索パフォーマンス>検索結果という機能で、日々の検索クエリとランディング(流入してきた)ページ、表示回数にクリック数、平均掲載順位などを確認することができます。

どういったクエリでどのページに来ているのか、検索結果で何番目に出ているのかを確認し、「あ。こないだ書いた記事がウケてるじゃん、やったー!」とか「PV(ページビュー)の稼ぎ頭だったページが競合に掲載順位で抜かれた・・・(´;ω;`)」とか一喜一憂しながら日々過ごしています。

(使い方など、詳しくはまた別記事でまとめてご紹介予定です!)

 

Google Analyticsで見る検索クエリ

Googleアナリティクス(以下、GA)と先に上げたサチコをデータ連携することで、
GA上で検索クエリを確認することもできます。

ただし、個人的には検索クエリはサチコで見た方がわかりやすく、操作性も良いと思います。

GAのレポート>集客>Serch Consoleから、サチコの各機能をGA上で確認することができます。

 

検索広告クエリを確認してみよう!

自然検索以外に広告で検索されているクエリも確認が重要です。よく、GoogleやYahoo!で検索したときに上の方に広告が表示されますよね?あれを検索広告(リスティング)というんですが、その検索広告にも検索クエリがあるからです。

ところで、なんでわざわざ検索広告を買っているかというと、検索順位が低く山程あるサイトに埋もれてしまったり、そもそもそのキーワードに対応したコンテンツを持っていなかったりするからです。全国のマーケ屋は涙ぐましい努力によって、あの手この手で呼び込みをしてお店(企業のホームページやECサイト)にお客さんを連れてきている訳です。

GoogleはGoogle広告(昔はGoogle Adwordsと言ってました)、Yahoo!はYahoo!広告(昔はスポンサードサーチ、すごーく昔はOvertureとか言ってました)という広告があります。最近は、検索結果に画像(ディスプレイ)広告も多く表示されるようになりましたが、ここでは割愛します。

 

検索広告で見る検索クエリ

ここでは、一般的によく使われる検索広告である、Google広告とYahoo!広告のクエリの確認場所を案内します。会社によっては、検索広告は外部に委託しているという所もあるとは思いますが、すでに検索広告を利用中の方は一度ご確認いただくのをオススメします。

Google広告の場合、キャンペーンを選んでから、キーワード>検索語句という箇所が該当します。紛らわしいですが、キーワード>検索キーワードではないので注意しましょう。

ちなみに、昔は検索クエリと書かれていましたが、いつからか呼称が変わったようです。また、2020年9月からの仕様変更により、すべての検索クエリが表示されるとは限らず、

多くのユーザーが検索した語句のみが検索語句レポートに表示される

Google広告ヘルプより

とのことです。一度エクセル形式(.xlsx)でダウンロードしてから確認した方が見やすく、効率的かと思います。

Yahoo!広告の場合は、検索広告>レポート>パフォーマンスレポートから新規レポートを作成をクリックし、レポートの種類を検索クエリーレポートに設定し、表示項目や集計期間などを設定してダウンロードして確認しましょう。

 

検索広告で使えるテクニック

検索広告で買う方法として「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」があります。例えば「はらまき」のキーワードで買ったとした場合、以下のようなワードで表示されます。

部分一致:「腹巻 おしゃれ」とか「●● 腹巻」
フレーズ一致:「はらまき 人気」とか「あったかい はらまき」
完全一致:「はらまき」

完全一致はそのキーワードに完全に一致している場合のみ。
フレーズ一致は、そのキーワードを含んでいる場合のみ。
部分一致は、そのキーワードに“関連している”場合に表示されます。

おもしろいのが(マーケ屋にとっては悩ましくもあるのが)部分一致で、
これはYahooやgoogleが「関連しとるんちゃうか?!」って勝手に選んでくるキーワードなわけです。

中には競合他社の会社名が入っていたり、全然関係ないように見えるキーワードも入ってくる場合もあります。とはいえ、部分一致をまったく検索広告で使わないことはおすすめしません。むしろ無限の可能性を秘めた「部分一致」を使わない手はありません!

(この辺を話すと長くなるので、別記事でまとめることにします。)

 

検索クエリは魔法の鏡!

色々と語りましたが、マーケ屋がなんでそんなに「検索クエリ」が好きなのかと言うと、直接的にお客さんの声を知ることの出来るありがたーーーーーーーいシロモノだからなのです。

例えばEC事業部が運営している「くらしきぬ」では、指名検索(ブランドの「くらしきぬ」とか商標の「はらぱん」とか)で来ていたり、「靴下 オシャレ」とかのキーワード、はたまた「お尻が冷たい」「妊婦 はらまき」とかで検索されていたりします。

既にくらしきぬでは妊婦さん用に「マタニティはらまき」を商品化していますが、もしラインナップになかったとして、「妊婦 はらまき」がよく検索されるワードだったら・・・?

そう。検索クエリは「気づき」を与えてくれるとっても大事な存在なのです。お客さんの知りたがっていることに気づける魔法の鏡と言っても過言ではないでしょう。だからマーケ屋はクエリを愛しています。

もちろん私も毎日クエリを確認していますが、毎日のように違ったクエリを確認して飽きることがありません。クエリで得た気づきを社内に共有してサイト改善してみたり、新商品開発のきっかけになったりしていますよ。

 

あとがき

クラビズでは、本記事でも紹介した「くらしきぬ」や、ドライフラワー・スワッグの通販で成長著しい「土と風の植物園」などを自社ブランドで自らマーケティングして事業展開していたり、カフェ&バーを運営していたり・・・かなり変なちょっと変わった、おもしろい会社です。事業拡大につき採用も積極的に行っているみたいですので、ご興味ある方はこちらもチェックしてみてください。

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